8 人の発展の歴史は、森をこわす歴史

人類が誕生したのは今から650万年だとも100万年前だとも言われています。
その頃の人類は、自然の恵みをたよりに生活していました。
狩りをして獲物(えもの)をとったり、木の実を取って来たりして、それを食べてくらしていたのです。
今の日本で、朝ごはんを食べるのに、近くの山に行って木の根をほって来る人や鳥をとって来る人はいないでしょう。
でも、人の長い歴史で、人が作物を栽培(さいばい)したり、蓄(たくわ)えたり、飼育(しいく)したりするようになったのは、ごく最近のことなのです。
最近と言っても、今から7千年ぐらい前のことです。
人々は寄り集まって木を切り倒し、開いた土地に畑や田んぼを作り、作物の栽培を始めました。


こうしてできた田畑をだんだん広げることによって、そこに住む人の数も増えるようになります。
やがて、大きな田畑を持つ人は、大きな力を持つようになります。
こうして人々はもっと大きな力を手に入れるために森林をどんどん切り開いて畑や建物(たてもの)を作るようになりました。

昔はたくさんあった森林は切り開かれ、減少していきました。
そして、そこに住んでいた動物や植物も、だんだんと住みかをなくしていきます。
こうして、今から約5000年前に都市文明(としぶんめい)が誕生(たんじょう)しました。

地球温暖化が起こったのは二酸化炭素が増えたためです。
でも、二酸化炭素が増えた原因は、私たちの生活スタイルにあります。
人間も、他の生物と同じように、ある範囲の温度と湿度のもとで、空気を吸って、水を飲んで、動植物を食べなければ生きていけません。
しかし私たち人間は、より便利な生活を求めて森林を開いていきました。
その結果、他の生物の住みかをうばうだけでなく、自分が生きていくこともむずかしくなってきています。
地球温暖化などがその例です。

私たちの現在の便利な生活は、大昔からの歴史があって成り立っていますが、これから先もずっと現在のような生活を続けていくことはできません。
ここで一度、人間と他の生物との関係について考えてみる必要があるでしょう。
そして、多くの樹木や動物や微生物(びせいぶつ)が存在する「森林生態系(しんりんせいたいけい)」について考えてみましょう。

森は私たちの生活になくてはならないものなのです。

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